今回のブログは、アイウェアショップVisioのスタッフへのインタビューをお届けします。
新卒入社26年目のベテラン、認定眼鏡士SS級である谷口浩一さんへインタビュー。
入社したきっかけや楽しいこと、大変なことなどをお聞きしました。
(聞き手:株式会社河内研究所 羽田さえ)
これまでのキャリアと現在
—Visioの運営母体である大宝堂に入社したきっかけは。
谷口 県外の大学に通っていたのですが、就職は熊本に帰りたい思いがあり、熊本の地場企業で仕事を探しました。
絶対にメガネ屋になろう!という強いこだわりは正直それほどなかったんですが(笑)、大宝堂のメガネを使っていたので、親しみがありました。中学2年生の時に初めてメガネを作ったのも大宝堂でした。
—入社26年目、ベテランですね。Visio以外のお店もご経験されたとか。
谷口 上通や下通、大津町の店舗勤務などを経てVisioに移りました。地震の後に上通の大宝堂に移りましたが、2020年春の異動でまたVisioへ戻ってきたんです。
—Visioへ戻られてどうですか。
谷口 大宝堂の他のお店とはやっぱり違います。置いているメガネも、お店の雰囲気も全く違いますね。服装も大宝堂はスーツ、Visioでは私服です。ダサい服は着られないから緊張します(笑)。
谷口さんのメガネコレクション
—私物メガネのコレクション、こんなにあるんですね!
谷口 若い時は必ず年に2、3本買っていました。今はそれほどしょっちゅう買ってはいませんが、このくらいは持っていますね。どれもお気に入りですが、いま日常的に使っているのは3、4本です。
—どんなメガネが好きですか。
谷口 好きなメガネはたくさんありますし、それぞれのブランドの良さがありますよ。かけ心地は「999.9」が好きですね。
—でも谷口さん、今「スタジオスカイロケット」さんのメガネかけてますよ(笑)!
谷口 あっ!!(笑)スカイロケットも面白いブランドで、好きなんですよ。
いや、999.9ならこれですね(と、かけ直す)。かけ心地も形もいい。
デザインに細かいこだわりはないんですが、メガネは1つ1つ違って、やっぱりおもしろいなあと思いますね。
メガネのプロ、接客のプロとして
—谷口さんの強み、得意なジャンルはありますか。遠近両用が得意とか、若い女性向けのメガネなら任せて!とか。
谷口 いやあ、これと言った強みなんてないんですよ。自分は特に秀でているものはないけど、たまたま長くやって来られたと思っています。
むしろお客様に恵まれたのかな。お客様から良くしていただくことが多いです。
大津のお店にいた頃は、お客様からお土産でおまんじゅうとか、畑で取れたキャベツとかいただきました。
若い頃には、街のショーパプのお姉さん、いやお兄さんかな(笑)、もうすぐフィリピンに帰国するから一緒に帰ろうと本気で誘われたこともありますね。サングラスを買ってくださったお客様でした。
—谷口さんには不思議に人を惹きつける力があるんですね(笑)!それで外国の方にも好かれるのかもしれない。
谷口 語学はできないけど、旅行中のインバウンドのお客様にも必死で対応します。短い滞在中に、どうにか間に合うようにと。
今お使いのメガネと同じ度数でOKならば、レンズを確認して同じようにお作りします。
—本当にさまざまなお客様に対応されるんですね。
谷口 お客様に合わせた接客を心がけますね。フレンドリーにお話しする方が良い場合もあれば、ある程度の距離をとった方が良いことも。
メガネを作るためには、車の運転をするのか、デスクワークが多いのかなど、お仕事の内容やライフスタイルについてもある程度お聞きしなくてはいけません。話しやすく、リラックスできる雰囲気を作りたいといつも思っています。
—Visioで仕事をしていて楽しいこと、嬉しいことは。
谷口 店頭に立ってお客様とお話しするのは純粋に楽しいですね。メガネ業界以外の事なども色々と聞けて勉強になります。
そしてお作りしたメガネを気に入っていただけると嬉しいです。しばらくお使いになったあと、感想をお聞かせくださるのも励みになります。
「また谷口さんから買いたい」みたいなお言葉は、やっぱり嬉しいですね。
—逆に大変なことは。
谷口 お客様が欲しいとおっしゃるメガネが、Visioで取り扱っていないブランドの場合が時々あるんですよ。
「こんな形やデザイン」というのがポイントなら、Visioの商品の中で合うもの、近いものをご紹介します。でもあくまでも「このブランドが欲しい」ということだと困ってしまいます。
—Visioは、おしゃれで目の肥えたお客様が多そうですものね。
谷口 はい。うちにないブランドの場合は、扱っている他店をお調べしてご紹介します。九州には無かったりしますけど。
うちは比較的レアなブランドもいくつも扱っていますが、まだまだ世の中には面白いメガネ、魅力あるブランドがあるんですよね。
—今後の目標、Visioをこんな店にしたいという目標は。
谷口 そうですね、カフェや雑貨屋さんみたいにフラッときてもらえる店にしたいです。
Visioは路面店なので、入りづらいこともあるのかなと思うんです。
何かのついでに気軽にのぞいて、もし気に入ったメガネがあれば買う、みたいなお店にしたいなと思います。
取材を終えて
ユーザーの立場では、メガネって安いものではないのに、よく分からなくて不安なことも多いものです。
谷口さんの、威圧感を与えることのない楽しい接客には不思議な魅力があります。
上から教えるのではなく、隣に立って一緒にメガネを選んでくれる安心感。
20年超の確かな経験や技術があってこその、軽やかさなのかもしれません。
「お店でお客様とお話しするのは楽しい」と笑顔で語る谷口さんに、ぜひ会いに行ってみてください。
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