【スタッフインタビュー】初めてメガネを作ってから10年、僕はその店の店員になりました(前編)

今回のブログは、アイウェアショップVisioのスタッフへのインタビューをお届けします。

大宝堂本体からVisioに異動して16年、メガネ屋のキャリアは通算20年の倉原チーフにインタビューしてきました。

Visioのチーフってどんな人?ということで、Visioに入ったきっかけ、そしてメガネへの思いについて聞きました。

—こんにちは。よろしくお願いします。

倉原 よろしくお願いします。

メガネ屋になったきっかけ

—この仕事についたきっかけをお聞きしたいのですが、Visioの運営母体である大宝堂に入社したのはどういった経緯だったのでしょうか。

倉原 もともと子供の頃から、接客業に何となく憧れを持っていました。
それで中学生になって初めてメガネを作った時に、親に連れられて行ったのが大宝堂でした。
自分のために何かをあつらえる、という経験は初めてで、わくわくしましたね。

その時に受けた接客が、とても素敵だったんです。子供だったのに一人前のお客様として扱ってもらえたことも嬉しかったし、専門的なことを分かりやすく丁寧に教えてもらって、自分なりに納得して選べたという記憶があります。

さらに出来上がったメガネをかけてみたら、信じられないほどよく見えるようになって、本当にもう世界が変わった(笑)。プロの仕事を見せてもらった!という感じがしました。
メガネっていいな、メガネ屋さんっていいなと思ったのは、それがきっかけだったと思います。

—それがそのまま就職につながったんですね。

倉原 大学時代になって就職活動をするタイミングで、接客ができる業種に絞って活動しました。ただものを売るだけじゃなくて、ちゃんと商品知識を持って、それぞれのお客さまに最適なものを提案できるような接客がしたいなと思ったんです。

その頃にはメガネ愛が加速していたので、メガネ屋さんもいくつか受けました。
自分自身がVisioのお客さんだったこともあって、大宝堂に入れたらいいなあと思っていましたね。それで拾ってもらって、新卒で入社して20年になります。

偏愛するメガネコレクション

—たくさんあるというメガネコレクション、見せてください。

倉原 いま日常的に使っているのがこの辺りです。

お店に立つ時に使っているメガネが4本あるのと、通勤用のスポーツサングラスも欠かせないですね。ひとつひとつ柄の出方が違ったりして、1点ものに近いのもあって楽しいです。

現在のローテーションには入っていないけれど、10年以上前のものも含めて、たくさん持っていますよ。

昔のVisioのロゴ入りケースにも、いっぱい入っています。
家族全員メガネ好きなので、家族の人数に対して家の中にあるメガネの数がおかしなことになっているかもしれない(笑)。
でも本当に気に入って使っていたけれど、今ここにないものもありますね。

—なくしてしまった、ということですか?

倉原 原型をとどめていないメガネもあるんです。自分と同じものを提案したお客さまもかなり愛用してくださっていました。長い間使って壊れてしまったけど、どうしても直したい!というご要望を受けた時にはもうパーツが手に入らない状態だったので、自分のメガネを解体してパーツをお渡ししました。

メガネの魅力とは。

—そもそもメガネの魅力って、どんなところでしょうか。

倉原 フレームがあってレンズを入れるという基本構造は変わらないのに、作り方に流行りがあったりしてどんどん変わります。技術の進歩もすごいです。
作り手のこだわりも本当にさまざまですし、それを見るのが楽しくて飽きません。

アパレル製品と同じで、景気に左右されるなと感じますね。服のトレンドと連動しているなと思うことも多いんです。不景気には、やっぱり落ち着いた色合いになります。

ようやくカラフルなものが出始めていた矢先に、今回のコロナウイルスの問題が出てきました。またシンプルで暗めのものに戻っていくかもしれないな、と感じています。

コロナ問題を抜きにして最近の傾向で言えば、バイオプラスチック素材が出てきました。

フレームは色々な原料や素材を組み合わせて作られていますが、その中から有害物質を排除しようという動きが出てきています。世界的にあらゆる業種で起こっている変化、環境や持続可能性への配慮などが、メガネにも届いているんでしょうね。

メガネって、時代を写すものだと思います。

(次回【後編】へ続く)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA