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メガネレンズのお話
2022年07月30日/ブログ
暮らしにあわせたレンズ選びを。
皆さま、こんにちは。
メガネレンズのお話です。
「メガネレンズ」と一つ切り取っても、レンズの素材や設計などたくさん種類がございます。
その中で自分の用途に合わせたレンズを選ぶことはなかなか難しい部分もございます。
「メガネを作ってみたけど、なかなか距離が合わない」ことや
「想像していた見え方ではなかった」と感じたことはありませんか?
今回はメガネレンズの種類・設計についてご紹介いたします♪
その① 単焦点レンズと多焦点レンズ
メガネレンズは大きく分けると「単焦点レンズ」と「多焦点レンズ」の2種類があります。
「単焦点レンズ」は1枚のレンズに1つの補正度数が入るレンズのことをいいます。
一般的には近視や遠視、乱視、手元専用の際に用いられるレンズです。
例えば、車の運転や映画鑑賞など遠方用として、また読書や裁縫など手元作業の近方用として使われます。
「多焦点レンズ」は1枚のレンズに複数の補正度数が入るレンズのことをいいます。
一般的に知られている「遠近両用レンズ」もその一つです。
上下に視線を動かすことで、遠くから手元までを一連して見ることができます。
多焦点レンズのユーザー層としては、主に老眼が出始める40代以降の方になります。
レンズの種類としては、遠近両用以外にも見たい距離・用途に合わせて「中近両用レンズ」や「近々両用レンズ」などがございます。
●単焦点レンズと多焦点レンズのメリット・デメリット
その② レンズ設計について
メガネレンズは大きく「球面設計」と「非球面設計」の2種類に分かれます。
まずはじめに、メガネの度数というのはレンズの前面と後面のカーブにより生まれます。
度数が強ければ強いほど、このレンズカーブは大きくなり、レンズの中心部分と周辺部分の見え方に差が出てきます。この差が広がることで、歪みが生じます。
「球面設計」の場合、比較的度数が弱い場合はカーブも緩やかなためそこまで影響はありませんが、次第に度数が強くなると歪みを感じるようになります。
一方、「非球面設計」は上記の「球面設計」のデメリットを解消してくれるレンズです。
レンズがフラットになり、周辺部分の歪みを最小限に抑えてくれるため、よりクリアな視界が得られます。
「非球面設計」にも3種類ほど設計があり、「外面非球面」「内面非球面」「両面非球面」がございます。
「外面非球面」は現在、標準レンズとして一般的に使われているレンズで、レンズ外側がフラットになっており、周辺部分の歪みが少ないのが特徴です。
「内面非球面」は外面非球面の上位互換として、目に近いレンズの内側がフラットとなることで、さらに周辺部分の歪みが少なく、より自然な見え方になっています。
最後の「両面非球面」は非球面設計の最上位として、両面がフラットとなることで、歪みが少ないだけでなく、レンズ越しの「目が小さく見える」「顔の輪郭が内側へズレ込む」など見た目のデメリットも解消してくれます。
●非球面設計がおすすめな人
①メガネの度数が強い人
先ほども述べましたが、メガネの度数が強いほどレンズは厚くなり、中心部分と周辺部分の見え方の差(=歪み)が生じます。
そのため、非球面設計は度数が強い人ほど光学性能を最大限に発揮します。
②乱視が強い人
乱視補正のレンズは度数にもよりますが、比較的見え方の歪みが大きいです。
歪みが少なく、よりクリアな視界が得られる非球面設計が最適です。
③見た目を重視したい人
「レンズ越しの目が小さくなる」といった悩みを持たれている方も多いと思いますが、非球面設計であれば最小限に抑えられます。特に「両面非球面設計」になるとその効果は大きくなります。
今回はレンズの基礎知識として、レンズの分類と設計についてご紹介しました。
普段聞きなれない言葉や単語が出てきて分からない部分もあったかと思います。
詳しくはぜひ店頭にて遠慮なくご相談ください!
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